股関節の痛みを感じたら、自己判断でケアするのではなく医師に相談するのが賢明でしょう。特にスポーツをしている方はグロインペイン症候群の可能性もありますから、勝手に自分で判断するのは危険です。ここでは股関節の痛みとグロインペイン症候群について解説しています。原因と予防法を知って正しく対処しましょう。
股関節の痛みはグロインペイン症候群の可能性も?
足を上げたときに股関節が痛む場合、もしかしたらグロインペイン症候群かもしれません。グロインペイン症候群とは鼠径部やその周辺に生じる痛みのことで、特にサッカー選手に多く見られます。もちろん股関節の痛み=グロインペイン症候群とは限りませんが、違和感がある方は一度専門家に診てもらったほうが良いでしょう。ここでは股関節の痛みについて解説します。
股関節の痛みもさまざま
股関節の痛みといっても病態はさまざまです。スポーツをされる方であればグロインペイン症候群の可能性もありますが、スポーツをしていない方でも変形性股関節症や関節リウマチといった症状もあります。そのため、股関節が痛いからといって自己判断をするのは危険です。
グロインペイン症候群の原因と症状
股関節周辺の使いすぎで起こるグロインペイン症候群は、先ほども述べたようにサッカー選手がかかりやすいと言われています。鼠径部や股関節周辺が炎症しているため当然痛みが生じ、動作も困難になります。年齢に関係なく子供でもなるため、股関節が痛くなったらすぐに受診してください。
症状は股関節の痛みですが、レベルは個人差があります。そのため強い痛みを感じる方もいれば、日常生活に支障が出ない痛みの方もおり、ひどい場合はお腹付近に痛みが響くこともあるでしょう。
グロインペイン症候群を予防するには
グロインペイン症候群は予防することもできます。サッカーや陸上競技などグロインペイン症候群が起こりやすいスポーツをしている方は、予防方法や治療法を知っておくことで安心してスポーツに集中できるでしょう。
▼予防方法
股関節を柔軟にしておくことで予防できます。ストレッチ方法は、必ず医師の指示に従って行ってください。無理をすると症状を悪化させてしまう恐れがあるので要注意。運動前は必ず準備運動をし、体をほぐしてあげてください。怪我のあとは無理にプレーしない・オフ明けは強調運動を取り入れた準備運動をするなど工夫しましょう。
▼治療法
症状に応じた治療法を行います。主に保存療法が用いられますが、痛みが強い場合はしばらくスポーツを休んでください。安静にし、アイシングや温熱療法などで治療をしていきます。他にも消炎鎮痛剤投与やステロイドホルモンの局所注射なども用いられます。
股関節の痛みは放置しないこと
たとえ軽度の痛みでも、股関節に痛みを感じたらすぐ医師に診てもらうことをおすすめします。症状が悪化すると生活に支障が出ることもありますから、早めに対処することで治療もスムーズになるでしょう。特にサッカーや陸上競技を行っている方は、グロインペイン症候群について学んでおくことも大切です。