産後の不調は体質や体調によっても異なりますが、出産直後は母体が安定しておらず、ホルモンバランスの乱れが続くことがあります。
ここでは、産後に起こるホルモンバランスの乱れや影響について詳しく紹介します。
産後に起こるホルモンバランスの変化について
産後に起こるホルモンバランスの変化について、詳しくチェックしていきましょう。
身体に起きるさまざまな変化
出産直後は膀胱が圧迫された状態が続くため、尿もれなどを起こしやすくなります。
ホルモン分泌量の変化によって敏感肌や乾燥肌、湿疹、脱毛症、血行不良などが起きるほか、骨盤が柔らかくなることによる腰痛の症状が起きる場合もあります。
心の変化にも注目
出産直後はホルモンバランスの乱れが環境の変化に追いつかず、うつや意欲の低下を起こすことがあります。
育児や家事、仕事などとの両立に悩み一人で抱え込んでしまうお母さんも少なくありませんが、ホルモンバランスの乱れからくる不調であることに注目し、身体を整えることを意識してみてください。
発熱に要注意
産後、風邪以外の原因で発熱した場合はすぐに病院を受診するようにしてください。
原因としては母乳が詰まってしまう「うつ乳」や、会陰切開のあと縫合不全による感染症、子宮の中に胎盤などが残ってしまっている場合が考えられます。
産後1,2ヶ月は上記の理由から発熱をきたすことがあるため、健康状態の変化には注意が必要です。
ホルモンバランスの変化が身体に与える影響とは
ホルモンバランスの変化が身体に与える影響について確認していきましょう。
月経周期の乱れ
よくある身体への影響として、月経周期の乱れが挙げられます。
産後は卵巣の働きが徐々に元に戻っていきますが、ホルモンバランスが安定していない中で元に戻るので、月経周期が不安定になりやすく、月経の再開タイミングも人により異なります。
肌トラブル
女性ホルモンの一種・エストロゲンは、真皮層の繊維芽細胞にはたらきかけて肌のみずみずしさを保っています。
しかし、産後はエストロゲンが急激に減少するため乾燥肌や敏感肌になりやすく、シワやシミもできやすくなります。
太りやすくなる
エストロゲンには食欲を抑える働きもありますが、全体的にホルモンの分泌量が減るとエストロゲンが十分に機能せず、太りやすくなります。
体調の変化に注意
産後数ヶ月はホルモンバランスの乱れが顕著であり、急な体調の変化が起こりやすくなっています。
出産後のお母さんは身体だけではなく心の動きにも注意し、無理をせずにしっかりと休息をとるなどの対策を心がけましょう。