前回は、股関節のインナーマッスルについてお話ししました。
今回は、肩関節のインナーマッスルについてお伝えしようと思います。
インナーマッスル=体幹ではないということはご理解頂けたでしょうか?
そもそもインナーマッスルの大切な働きは、姿勢を保つこと、内蔵を支えることなど、人間が毎日生活する上で欠かせないものであります。
さて、今回はインナーマッスルのおはなしの最後の肩関節編です。
肩関節にあるインナーマッスルの種類は?
① 肩甲下筋(けんこうかきん)・・・ 肩甲骨の裏側から上腕骨に付着しており、肩関節を内旋する(腕を内向きにひねる)役割を果たします。
② 棘上筋(きょくじょうきん)・・・肩甲骨側から上腕骨に付着しており、肩関節を外転(腕を横に持ち上げる)する役割を果たします。
③棘下筋(きょくかきん)・・・肩甲骨全体を覆っている筋肉。棘下筋が弱くなったり、凝り固まっていると肩の安定性が保てなくなるため腕の骨(上腕骨)が上方や前方にずれるようになります。このまま生活すると、五十肩などの肩関節周囲炎を引き起こします。
④小円筋(しょうえんきん)・・・腕骨(腕の骨)が肩の関節から離れないように安定(特に後方の安定性)させる役割があります。
※上記の4つを合わせて、回旋筋腱板やローテーターカフと呼びます。
肩関節のインナーマッスルの働きは?
肩関節腱板の役割は関節を動かすことではなく、
関節を安定させる所にあります。
円滑な関節運動ができるように上腕骨と肩甲骨を引き寄せています。これらの筋肉が弱化すると、関節の安定性が失われ、円滑な関節運動が行われなくなります。
そのため痛みが出現したり、アウターマッスルが過度に働き緩めなくなるという事に繋がるのです。肩関節の安定性を獲得するためにはこの運動が必要となってきます。
四十肩、五十肩でお悩みの方は当院にも大勢いらっしゃいます。
肩関節は意外にも見過ごされ、筋トレなどをする際にも、アウターマッスル(前に見える体表筋)の見た目を良くしようと、かなりの負荷でウエイトトレーニングされている方もいるのではないでしょうか?
しかしながら、頑張ってアウターマッスルを鍛えても、それらの動きをスムーズにしたり、また支えたりするインナーマッスルを鍛えないと、本末転倒。
体はアウターマッスルがインナーマッスルの弱さを庇おうとし、痛みが出ます。
本来は、両方バランスよく鍛えることが望ましいですが、
まずは、体を支える軸をトレーニングし、綺麗な姿勢を維持することで、痛みから解放されます。また、痛みがあっても、インナーマッスルのトレーニングをしていると、回復も早くなります。
肩関節のインナーマッスルのトレーニングはどのようにして行うの?
誰でも簡単・気軽にできるものをご紹介します。
①これからの季節にオススメ!「うちわ」でエクササイズ
脇を締めてひじを90度に曲げ、手にうちわを持って、ひじの位置と手首を動かさずにあおぐように動かすだけです。チューブでのトレーニングにくらべると負荷は軽めなので、無理のない範囲で時間をかけて行なうとよいでしょう。また、風呂などで水圧を利用するのもおすすめですよ。
② ペットボトルで五十肩予防!
左手でペットボトルを軽く握り、首から肩の延長線上に腕を伸ばします。 体は動かさず、腕を伸ばしたままペットボトルを左右小刻みに速めのスピードで振ります。 20回×2セット(反対側も行います)
自分の体力や体調に合わせて、徐々に増やしていきましょう。トレーニングは、3日坊主では意味がありません。
たとえ、1日10程度でも続けることがとても大切です。
気負わずに、テレビを見ながらなど気軽な気持ちでやってみてくださいね。
滋賀県大津市瀬田で肩こり・腰痛・産後骨盤矯正・交通事故・お身体のお痛みでお悩みなら二又接骨院にご相談ください。
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